ラブホの回転ベッドは大物政治家も愛用?

日本が世界に誇る(?)文化、ラブホテル。
その起源は、江戸時代にまで遡る。
お茶を出していた茶屋を芸者や娼婦が仕切るようになると、出会いの場として発展。
「出会い茶屋」が誕生する。
さらに、明治時代の「カフェ」などの形態を経て、やがて「連れ込み旅館」へ。
1950年代以降に急増した連れ込み旅館は、温泉マークを掲げていたことから、隠語は逆さクラゲ。
もっともサカサクラゲは実在するクラゲで、水底に逆さに張りついているヘンテコなやつらしい・・・。

さて1970年代になると、モータリゼーションの幕開けとともにモーテルが登場。
1973年には、ラブホテルの新星「目黒エンペラー」が登場した。
ヨーロッパの古城をイメージした外観に非日常的な内装。
連れ込み旅館の暗いイメージを一気に払拭し、以来ラブホは黄金時代を迎える。

ところで、その頃全盛を迎えた回転ベッドが、今ではすっかり姿を消してしまったのはなぜ?
1985年に施行された新風営法によって、ラブホテルは旅館扱いに。
その際、寝具としての機能を逸脱した回転ベッドや鏡張りの部屋の新設が禁止されたためだ。
ちなみに、回転ベッドの愛用者に、世界の大物がいた。
リビアのカダフィ大佐がその人。
日本のラブホと同じ回転ベッドを日本から輸入して使っていたとか。

回転ベッドがなくなっても、現在のラブホは楽しい。
SMルームを備えていたり、プールやお化け屋敷などアミューズメント施設を備えていたり。
ますます魅惑的に、進化し続けているのだ。

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