ついつい開放的になりがちなこの季節。
愛する彼女がもし浮気してしまったら・・・。
などと心配してしまうのは、決して現代の男だけではない。
いつの時代も恋人や妻の浮気は悩ましいもの。
そして、そんな男の嫉妬の結晶ともいえるのが「貞操帯」だった。
貞操帯の由来には諸説あり、もっとも一般的なのが、十字軍に従軍する兵士が遠征に出かける際、恋人や妻の浮気を防ぐために装着させたというもの。
また、女性が暴漢から身を守るために自ら装着したとか、長期の商用で出かけるイタリア商人がつくらせたとか。
さらに、黒海の東部に住む種族の少女が身に着けていた皮のガードルがルーツとする説もある。
いずれにしても貞操帯には立派な鍵がついていて、夫がそれを管理していた。
が、妻の方もしたたかで、夫に内緒で合鍵をつくったという。
そのため、北イタリアの貞操帯の生産地では、合鍵づくりで大儲けした職人がいたとか。
現在ではSMプレイの道具としても人気だが、貞操を守るためのものが、エッチなオアソビに使われるのは、なんとも皮肉な話だ。
ところで貞操帯というと、女性用のイメージが強いが、れっきとした男性用が存在する。
その歴史は19世紀末に遡るが、現在のヨーロッパで貞操帯を装着している男性は約3万人ともいわれているから驚く。
男性が貞操帯を着けている場合は女性も装着率が高く、この場合はお互いに貞操を捧げ合っている証。
さらに裕福なマダムが若いツバメに装着させているケースも少なくないという。
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