「ボクのカワイイ小猫ちゃん」
 などと表現されるように、ネコという動物にはどことなくエッチなニュアンスが漂う。
 「彼女とニャンニャンしちゃった」
 これは、ご存知の通りセックスしたこと。
 また、男なら一度でもお目にかかりたいネコが「盛りのついた猫」だろう。
 発情期のメスネコのように淫乱で、どんな男とでもやりまくって、乱れまくってくれるありがたいネコだ。
 さらに、「この泥棒猫が!」と罵倒されるのが、他人の家の食べ物を盗むネコ。
 つまり、他人の男を寝取る女を言う。
 一方、「私の小猫チャン」
 ネコを飼っていない女の子がそう言っていたら、それはすなわちレズ。
 同性愛の女役は「ネコ」、男役は「タチ」という。
でも、どうしてみんなネコなの?
 そもそも江戸時代にさかのぼれば、猫=寝子。
 つまり、ネコは花柳界では芸者、あるいは遊女を指す隠語だったのだ。
 なかには、揚げ代が金一分の「金猫」や銀二朱の「銀猫」と呼ばれる下級の遊女もいたとか。
 さらに、ネコがエッチなのは英語の世界でも同じだ。
 女性器を表す最も一般的な俗語「pussy」も、元来の意味は小猫ちゃん。
 また「cat」も、女性器のほか、売春婦を指すこともある。
さて同じネコ科でも、決して狙ってはいけないのがトラだろう。
 「大虎」といえば、すなわち酔っ払いのこと。
 大物狙いで「大虎」をお持ち帰りしてしまったら、彼女はベッドの中で「マグロ」になっちやうこと間違いなし。

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