ベッドでエッチが出来るのは十字軍遠征のおかげ?

エッチをする場所といえば、一般的なのがベッド。
しかし、ベッドが愛の営みの場になったのは、そう遠い昔のことではない。
古代エジプトでは、四隅を動物の脚を模った脚で支える「動物脚ベッド」が主流だった。
ギリシャ時代に入ると「ソファーベッド」が、ローマ時代になるとカウチタイプや3人寝ることができるベッドなど多彩な種類が登場した。
この頃までのベッドは、来客をもてなしたり、食事をしたりするスペースでもあったようだ。
ベッドが休息専用、またはセックスの場になるのは、中世に入ってから。
あの優雅の象徴「天蓋付きベッド」が登場するのも、中世のことだ。
十字軍がアラビアから持ち帰った天幕付きのベッドは、「十字軍ベッド」と呼ばれ、ヨーロッパ中で大流行。
当時は寝室というはっきりとした区別がなかったため、幕を下ろせば部屋を区切れるベッドは便利この上なかった。
そして人目に触れずエッチできる場にもなっていくのである。
とはいえ、庶民たちはひとつの大きなベッドに何人もが寝るのが普通。
そのため、セックスはもっぱら屋外で昼間に行われていた。
ちなみに中世ヨーロッパでは、裸で寝るのが当たり前。
パジャマで眠る現在のスタイルになったのは、なんと19世紀に入ってからのことだ。
パジャマの語源は、ヒンドゥー語で民族服のズボンを指す「パージャマー」。
さらに語源を遡ると、ペルシャ語の「ペイジャマ」だという。
その衣服にイギリス人が着目して生まれたのが、寝間着としてのパジャマなのだ。

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